いびきの原因と兆候

いびきで悩んでいる多くの人のために。いびきの基礎知識、原因と兆候、防止対策、いびきの治療方法などのご紹介。

いびきの原因には様々なものがあります。人によって原因というのは異なりますし、原因が一つだけではなく複数の原因が重なって引き起こしているものも多いようです。いびきを防止して改善することより、どこに自分の原因があるのかをチェックして、その原因を取り除く事が大切です。下記にいびきの原因を紹介しますので参考にしてみてください。

【肥満】
身体が太り、肥満体型になってくると、外見だけでなく体の中にも脂肪がついてしまいます。体の中でも首周りや上気道の内側にも脂肪がついてしまうと、上気道が狭くなってしまいますので、呼吸をするたびに空気抵抗が大きくなります。そのために、のどの粘膜の振動が大きくなり、その結果いびきをかくことになります。

【口呼吸】
口呼吸は、いびきの大きな原因とされています。実際にいびきをかく人の大半が、口呼吸をしている、もしくは口をあけたまま寝ていると言われています。それほどいびきと口呼吸は密接的な関係があるのです。

【寝る体制が仰向け】
寝る時の体勢が仰向けだと、舌が喉の方に落ち込みやすく、口の奥にある粘膜が柔らかい部分が下がってしまいますので、上気道が狭くなったり、塞がってしまったりして、呼吸をする時に空気抵抗が大きくなってしまいます。そのために喉にある粘膜の振動が大きくなり、いびきをかきやすくなってしまうのです。

【体位】
寝るときに胸の上に手を置いて寝る体勢で胸の部分が圧迫されてしまい、呼吸が浅くなってしまいます。そのために酸素をたくさん取り入れようとして力が加わってしまい、喉の粘膜の振動が大きくなり、いびきをかいてしまうという結果になるのです。

【心身の疲労、ストレス】
これは心身の疲労を回復するために、口呼吸をして酸素をたくさん身体に取り込もうとすることにより起きます。

【呼吸する筋肉の老化】
老化現象により呼吸する筋肉が弛緩してしまい、上気道が狭窄してしまいいびきをかいてしまうというわけです。

【アルコール、薬を飲んだ場合】
アルコールを摂取する事により筋肉の緊張が緩み、気道が狭くなってしまい、無意識のうちにたくさんの酸素を身体に取り込もうと口呼吸になってしまうために起きるわけです。

【鼻腔、喉、口腔に異常がある場合】
これは上気道を狭めている明確な原因です。この狭さを治さない限り、いびきが解消される事はありません。例えばですが、鼻中隔湾曲などの形態的異常や、呼吸筋の異常などが考えられます。

【その他の原因】
これは明確な原因が分からないので、内科的なトラブルが潜んでいるのではないかと考えられます。早めに専門医を受診したほうがいいと思います。


上記のうち、1番、3番、4番のいびきは、老化によるものや一時的なものだったりするので、あまり心配する必要はありません。睡眠時に熟睡している人は、決して口呼吸をしていないものです。

いびきをかく人というのは、熟睡できずに息苦しくなって目が覚めてしまいます。どういうことかといいますと、睡眠というのは通常ノンレム睡眠からレム睡眠に移行し、熟睡という状態に入っていくのですが、いびきをかく人はレム睡眠に入る前に目が覚めてしまいますので、熟睡できないということになります。つまり脳も身体も充分に休養がとれないという事になります。

いびきをかく人は、きちんと熟睡をしていないので、昼間の起きている時間帯に睡魔に襲われて仕方がないといった状態になってしまいます。このように、頻繁にいびきをかいている人達、特に大いびきなど異常ないびきをかいている人達には、共通してある特徴が現れているようなので、以下に少々記述します。

・電車に乗っていても仕事をしていても、昼間はどこでも居眠りしてしまう。
・喫茶店や公園など少し落ち着くと、すぐ居眠りしてしまうほど睡魔に襲われてしまう。
・常に頭がボーっとしていて身体も疲れやすくて仕方ない。

といったように、夜きちんと眠っていないために寝不足気味になってしまい、昼間眠くて仕方ないといった状態になってしまいます。このように、常に昼間睡魔に襲われているような状態が続いているような人は、夜相当のいびきをかいて寝ている可能性が高いという事になります。

このような兆候を見逃さずに、いびきを解消・改善していくようにしましょう。そのためにも鼻腔を広げて空気の通りを良くするなどしたり、専門医を受診し改善していくようにしたりしましょう。

顎が小さいことや小顔が良いとされていますが、顎が小さいと「いびき」をかきやすくなることがあります。何故かというと、顎が小さくなると、だんだん舌が顎に収まらなくなるために気道の方に落ちるようになっていきます。気道の方に舌が落ちていくと、気道が狭くなるために、呼吸をすると空気の通りに抵抗ができるようになります。その抵抗がいびきとなってしまうのです。

また、顎が後方に移動してしまった時にもいびきをかく可能性があります。骨格が関わっている場合は、肥満など他の原因に関係なくいびきをかいてしまう可能性があります。以前はいびきは男性に多かったのですが、近年の食生活の変化から小顎の女性が増えてきていますので、女性でもいびきをかく人が増加してきているようです。

また、老化による筋力の低下等でもいびきをかいてしまう可能性があります。筋力というのは個人差はあるものの、多くは30歳位が筋力のピークだと言われていて、45~50歳位までは次第に筋力が低下していきます。その後、60歳前後で急速に筋力が低下するといわれています。

こういったことでいびきをかく人は、マウスピースやマスク(CPAP)などを利用して、いびきを解消するのがいいと思います。マウスピースを使う場合は、顎を持ち上げた状態で使用し、下顎や舌が落ちるのを防ぎます。マスクは、鼻から空気を入れて人工的に気道を広げるようにして使用します。

いびきは慢性的な酸欠状態を引き起こしています。下記のような症状がある場合には、内科的な原因が潜んでいるかもしれません。その症状を記載しますので、ご自分に当てはまるかどうか見てみてください。

・睡眠時に何回も目が覚める。
・日中の居眠りが多い。
・横になって寝たいとすぐに思ってしまう。
・睡眠時に息苦しくなる。
・喉の渇きが異常に多く、水をがぶ飲みしてしまう。
・特に鼻や喉の疾患はないが、毎晩大いびきをかく。
・昼間なんとなく頭がぼーっとして、集中力が続かずに気力もわかない。

他にも色々ありますが、該当すると思う項目があれば要注意です。内科的な原因が潜んでいる可能性があります。身体が危険信号を発しているのかもしれません。大いびきをかく人の多くが、睡眠時無呼吸症候群になっているという事が明らかになっています。睡眠時無呼吸症候群というのは、睡眠時に一時的に呼吸が止まってしまい、身体全体への酸素の供給をSTOPしてしまうということです。

なぜ危険なのかといいますと、睡眠中は最も人間の身体が休息を求める時間なのに、慢性的に酸欠状態になってしまうと、生命活動自体が危険にさらされてしまうという恐ろしい状態になってしまうからです。身体が酸欠状態になってしまうと、循環器系や呼吸器系などへ悪影響を及ぼす可能性が出てきます。つまり脳梗塞や脳卒中などを誘引する可能性が出てくるのです。また合併症も引き起こす可能性もありますので、早めに専門医に診てもらう事をおすすめします。